2014/10/01

墨会館改修/登録有形文化財の再生


丹下健三の設計による墨会館は、艶金興業株式会社の本社事務所として1957年に竣工しました。本会館は、伸びやかで開放的かつ大胆な空間構成や、ダブルビームの大梁、打放しコンクリート、木製の間仕切り壁や天井など初期の丹下作品の特徴を今に残しています。その建築的価値が認められ、2008年には国の登録有形文化財に指定され、2010年に一宮市の所有となりました。一宮市は、この建物を公民館や生涯学習センターとして再生することを決め、元々の意匠性を損なわない範囲で柱の補強、鉄骨ブレースの設置等により耐震補強を行い、9月末に改修工事が完了しました。建築文化財が公共施設として活用される事例は全国でも少なく、今回の改修により、長年地域の顔として親しまれてきたこの建物が、今後多くの市民の方々にご利用いただけることを期待します。

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